
静かに過ごしたい人のための、とっておきの寄り道
京都を歩いていると、にぎわう通りのすぐそばに、ふっと空気が変わる瞬間があります。人の声が遠のき、暮らしの音だけが聞こえる。それはまるで、観光とは別の表情を見せるもうひとつの京都。今回は、実際に訪れて「ここ、誰にも教えたくない…」と思った、そんな静かなカフェを3つだけ紹介します。
①茶寮京都よしつぐ
縁側でぼーっとするだけで満たされる時間
京都河原町駅から少し離れた路地を歩くと、町家を改装した感じの外観の厳選抹茶と甘味の店茶寮京都よしつぐがあります。通路を抜けた先にある和風の部屋縁側席は、まさに京都の静けさそのもの。
初めて訪れたとき、私は抹茶ラテを片手にしばらく庭を眺めていました。風が葉を揺らす音が耳に心地よくて、旅の疲れが溶けていく感覚がありました。店主さんが「この庭は季節で色が変わるんですよ」と教えてくれたのも印象的で、京都の人が四季を大切にしていることを肌で感じられた場所です。


② 茶室/茶藝室 池半
川の音に包まれる、静かな午後の休憩
鴨川近く、。入り口は少しわかりにくいのですが、扉を開けると、ふわっと茶の香りが漂い、外とはまったく違う空気が流れています。
席に座ると、窓の外から鴨川の水音がかすかに聞こえ、その自然のBGMに思わず深呼吸してしまいます。店主さんが一杯ずつ丁寧にドリップする姿も魅力で、「急がない時間を味わってもらえたら」という言葉が心に残りました。観光の合間に立ち寄ると、身体も気持ちもふっと緩むような、そんな不思議な安心感のある場所です。


③ 喫茶KANO(清水五条)
京都作家の器が主役になる、静かなギャラリーカフェ
清水五条駅から約徒歩5分、喫茶KANOがあります。外観は控えめですが、扉を開けると陶器の温かい質感に包まれ、まるで小さなギャラリーのよう。
私が注文したのは季節のタルト。運ばれてきた瞬間、「こんな組み合わせ、誰が思いつくんだろう」と思うほど器との相性が美しく、しばらく眺めてしまいました。店主さんが「作家さんの作品ごとの物語を楽しんでほしい」と丁寧に説明してくれ、その一言で京都の職人文化の奥深さまで感じられる体験になりました。



静かな京都を見つけた瞬間、旅は少し特別になる
観光スポットを巡る旅も楽しいけれど、今回紹介したようなそっと心を休められる場所を知ると、京都はぐっと近く感じられます。
歩き疲れたとき、混雑から離れたいとき、ただ静かに過ごしたいとき。そんな気分のときにこそ訪れてほしい、とっておきの3軒です。
京都らしさは、実は人の少ない小さな路地でこそ深く感じられる。
そんな発見をくれるカフェへ、ぜひ足を運んでみてください。